医療ミス?医療事故?

漏れの母親は、先々月に「帯状疱疹」という病気に罹っておりました。
抗ウィルス剤を大量投与し外見上の創部は治癒、その後ペインクリニックへと入院することになりました。
ペインクリニックでの主な治療は星状神経節ブロック注射(以下ブロック注射)での治療と鎮痛剤の内服です。


11月の上旬、T先生によるブロック注射で創部側の冷感・眩暈・嘔気・血圧上昇・注射部位の締め付け等の症状が出現。医師・看護サイドの対応処置は何も無し。
「その場ですぐ異常を言って欲しかった」と告げられる。


11月下旬、疼痛が継続しNSに相談すると
「そんなに痛いのなら先生に言ってCTの検査してもらえばいい」
との回答。
婦長に聞いてみても
「どの看護婦も答えは同じです。帰りたいんですか、帰りますか?」
と、一蹴。
異変が起きたのはいつの注射の事を言っているのか?という問いにT先生と回答すると
立派な先生なのでそんな事ない」と言われる。しかも言い切ったのは理事長だ。


12月上旬、ブロック注射投与後、左顔面・左手背に冷感があり、肩・背部・胸部に激痛が走り脂汗が出て異常を訴えたが「1と2の場所を迷ったけど、腕にそういう状態なら2なので、いいんです」と言い、医師・NS共に居なくなってしまった。
その後、治療室に2時間余り居る事となるが事前の説明が全くないという状況下で異変発生。
呼吸がおかしくなっていった・・・呼吸困難一歩手前そんな状況で身体を仰け反らせ、息も絶え絶え、唾液も嚥下できない始末。
たまたま父が来院しNS呼ぶことで事無き事を得た。
治療後日、湿布を希望するも自宅にあるならソレを持ってきて下さいとのこと。


後日、CT撮影の結果ブロック注射による血管の損傷による皮下出血により器官が圧迫され呼吸に異常をきたしたことが判明。
本日は、この件に関しての理事長の謝罪を聞きに行ったわけですよ。
いやー、前置き長いですねorz


で、謝罪の内容は以下の通り。
1、本件は医療ミスではなく偶発的に起こり故意的なモノではない為、医療事故として捉えます。
2、帰りますか?等と言った看護師には厳重に注意及び指導。
3、問題のブロック注射での発言「1と2」は注射部位の事であるということ。模型で詳しく説明。
4、事故で継続治療が必要になった為に掛かったお金は請求致しません。誠心誠意を持って対処させて頂きます。との謝罪。


ま、途中たとえ話が多くて何言ってるんだこいつ?って感じでしたけどね。
さて、振り返って考えて見ますか。
通常、検査や術前等にはインフォームドコンセントと言って医師から十分な説明があるわけです。
が、今回のケースはソレが全く無く、医師への問いには「これでいいんです」と言われ満足な回答が得られなかった。看護師にしても同様ですね。
呼吸状態の変化により、呼吸困難で死が予測されるケースで「後から聞いた話なんですけども」という如何にも跡付けしているような理由が気に食わない。それを指摘すると「万が一とか、そういう話はしません」と言われる。後付けが多いことから医師・看護師間の連携が取れていないから、今回みたいな事態になるのでは?後から聞いた話というのはそういう所もあるからだろう・・・。
また、婦長からの「帰りたいんですか?」等と言った発言は言語道断。不安を訴え、説明を求める患者が手に負えなくなったから匙を投げるのか?必要最低限の事しか伝えられず自分の中で脳内処理はどうかと思われる。
丁寧な口調と説明で、約1h傍聴していたわけだが対応には「誠意」は感じられない。
お金を払えばそれが誠意なのかと問いたい、アフターケアなんぞ幾らでも口では言えますからね。
何よりも出血による呼吸困難という合併症を起こしてしまっているのは「医療事故」から発展してしまってはいまいか。


医療ミスと医療事故の判断、これは訴訟を起こしたとしても最終的な判断はその地域の裁判所次第という所なのが現状みたいです。
それだけ区別が付きにくいということなんですね。
なんか不完全燃焼の一日でした。
患者側からの視点で、色々読み取れた日でもあったので考えさせられる日でもありました。あとは国語力と知識、これ無いと何も反発できないからさ!やっぱ勉強は必要だねってことで('-';)
こんな長文読んでくれた人Shanksko!ヽ(`Д´)ノ



参考リンク:医療事故と医療過誤